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<title>往復書簡</title>
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<title>STS（科学技術学）レビュアー</title>
<description> Amazon.co.jpにSTS関連の本に的をしぼったレビュアーがいます。　→　Amazon.co.jp: 喧さんのプロフィールSTSとはScience and Technology Studies (/in Society)の略で、自然科学と社会の関係について、科学哲学、社会学、歴史学などの手法を用いた横断的な学問領域のこと。直訳すれば「科学技術学」とでもなるだろうか（参考wikipedia）喧さんのとりあげる本の一冊一冊の書評からはSTSの現在の成果の興奮がよく伝わってくる。私は
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<![CDATA[ Amazon.co.jpにSTS関連の本に的をしぼったレビュアーがいます。<br /><br />　→　<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/pdp/profile/A2KO4ODXQZYJ7W/ref=cm_cr_dp_pdp" target="_blank" title="Amazon.co.jp: 喧さんのプロフィール">Amazon.co.jp: 喧さんのプロフィール</a><br /><br />STSとはScience and Technology Studies (/in Society)の略で、自然科学と社会の関係について、科学哲学、社会学、歴史学などの手法を用いた横断的な学問領域のこと。直訳すれば「科学技術学」とでもなるだろうか（<a href="http://en.wikipedia.org/wiki/Science_and_technology_studies" target="_blank" title="参考wikipedia">参考wikipedia</a>）<br /><br />喧さんのとりあげる本の一冊一冊の書評からはSTSの現在の成果の興奮がよく伝わってくる。私は学部時代にそれなりに強い関心をもって科学史や科学哲学を学んでみたが、やはりSTSの現在はそのはるか先を行っているようだ。特に以下のくだりにはそのまま自分のことを言われているようで苦笑：<br /><br /><blockquote><p>科学論に対する一般のイメージって村上陽一郎氏が精力的に紹介されてきたいわゆる「新科学哲学派」すなわちクーン、ファイヤアーベント、ハンソン、あるいは彼らの好敵手ポパー、ラカトシュといった名前で止まってるんですよね。<br /><br />「クーン以後」のいわゆる「相対主義科学論」と総称される動向がそんな総称で括れるほど甘いものじゃないことが本書だけからも十分読み取れると思います。<br />　<a href="http://www.amazon.co.jp/review/RHLZKO77CDIAR/ref=cm_cr_rdp_perm" target="_blank" title="金森修『科学論の現在』のレビュー">金森修『科学論の現在』のレビュー</a>から</p></blockquote><br /><br />また<br /><br /><blockquote><p>「科学論」てのは科学者こそが第一の読者であるべきだし、そうなるように科学論者は刻苦勉励しなきゃいかんということだと思う。<br />　<a href="http://www.amazon.co.jp/review/R3GZHLVGVAEIYH/ref=cm_cr_rdp_perm" target="_blank" title="ブルーノ・ラトゥール『科学が作られているとき―人類学的考察』のレビュー">ブルーノ・ラトゥール『科学が作られているとき―人類学的考察』のレビュー</a>から</p></blockquote><br /><br />この情熱には感動を覚えた。果たして科学哲学者の、そして科学者のどれほどがこのような歩み寄りの姿勢を持つことができているだろうか。知的生産へと向かえているだろうか。<br /><br />ここで紹介されている本をもう二、三冊でも読んでから紹介したいと思ったのだけれど、そんなこと言っているうちに数年経ってしまいそうな気がしたのでここで軽くふれておくことにしました。この方、ブログでも書いていないのだろうか。間違いなく読者になるのだけれど。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>科学コミュニケーション</dc:subject>
<dc:date>2008-11-29T11:27:19+09:00</dc:date>
<dc:creator>cTak</dc:creator>
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<title>二〇〇八年ノーベル医学・生理学賞がくだした判断</title>
<description> 周回遅れもいいとこですが、今年のノーベル医学・生理学賞について。　→　Winners of the 2008 Nobel prizes | All colours of the brainbow | The Economistときに、何かの不在はその存在を雄弁に物語る上のリンクは今年のノーベル各賞をざっとレビューした良記事ですが、上の書き出しでまず導かれるのは今年のノーベル医学・生理学賞について。なぜそれがHIV研究とヒトパピローマウイルス（HPV）研究の二つの独立した業績に与え
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<![CDATA[ 周回遅れもいいとこですが、今年のノーベル医学・生理学賞について。<br /><br />　→　<a href="http://www.economist.com/science/displaystory.cfm?story_id=12376674" target="_blank" title="Winners of the 2008 Nobel prizes | All colours of the brainbow | The Economist">Winners of the 2008 Nobel prizes | All colours of the brainbow | The Economist</a><br /><br /><blockquote><p>ときに、何かの不在はその存在を雄弁に物語る</p></blockquote><br /><br />上のリンクは今年のノーベル各賞をざっとレビューした良記事ですが、上の書き出しでまず導かれるのは今年のノーベル医学・生理学賞について。なぜそれがHIV研究とヒトパピローマウイルス（HPV）研究の二つの独立した業績に与えられたのか。上記事は続ける:<br /><br /><blockquote><p>賞を二つの研究に分け与えること自体はさほどめずらしくない。だがこのケースにおいてその意図は明白である。選考委員会がその過程であえてしなかったこと、それはRobert Gallo博士の名をその列に加えることである。</p></blockquote><br /><br />今回ノーベル賞を受賞したフランスのLuc Montagnier博士のグループとアメリカのRobert Gallo博士のグループの間ではその昔HIV発見の功績をめぐってかなり激しい政治交渉があったという。ある程度の部分で功績を共有する合意が両者に得られていたらしいが、今回のノーベル賞の判断はGalloグループにあらためて「No」をつきつけたという格好になるらしい。<br /><br />門外漢の私にこの判断に何か言及することはできないけれど、ただノーベル賞とは穏当なシステムではなく、かなり積極的な評価機関であり続けているということは言えそうである。それゆえに、後世になってみれば「？」のつく賞も今後も出てくる可能性がきっと低くはない。私はそれでいいと思う。<br /><br />京大・柳田充弘先生はこう語っています：<br /><br />　→　<a href="http://mitsuhiro.exblog.jp/9877153/#" target="_blank" title="生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ : ことしのノーベル医学生理学賞、時差ボケ、緒形拳氏の死去、追悼集川崎泰生君">生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ : ことしのノーベル医学生理学賞、時差ボケ、緒形拳氏の死去、追悼集川崎泰生君</a><br /><br /><blockquote><p>スエーデンのノーベル賞委員会の特徴は本当の最初の発見について、そうでないものと峻別することです。曖昧さは残さない調査をするのですが、なかなかすごみがあります。（中略）今回の三人の受賞者では、モンタニエ博士の知名度が傑出していますが、のこりの二人を選んでいる経過にノーベル賞委員会の実力がかかっているはずです。パピローマウイルスを発見したツア・ハウゼン氏は賞金の半分を貰うらしいです。</p></blockquote><br /><br />もう片方の受賞研究、子宮頸癌を引き起こすHPVの研究成果に関しては以下の記事が興奮をもって伝えている：<br /><br />　→　<a href="http://www.medscape.com/viewarticle/582122" target="_blank" title="Nobel-Winning Discovery of HPV Cervical Cancer Link Already Having an Impact on Medicine - Medscape Today">Nobel-Winning Discovery of HPV Cervical Cancer Link Already Having an Impact on Medicine - Medscape Today</a><br />（簡単な登録（無料）が必要ですが良記事ですのでぜひどうぞ。）<br /><br /><blockquote><p>子宮頸癌を初期の段階で検出する方法の開発はすでにかなりすすんでいる。だが、このイノベーションは一人の男の根気強さ(perseverance)なしにはありえなかった。</p></blockquote><br /><br />そもそも腫瘍ウイルスの存在はどのくらい一般的に広く知られているだろうか。宿主細胞を癌化させるウイルスというものが自然には存在する。<br /><br />　→　<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/腫瘍ウイルス" target="_blank" title="腫瘍ウイルス - Wikipedia">腫瘍ウイルス - Wikipedia</a><br /><br />「癌」を一言で定義すれば、制御不能かつ無制限に増殖する細胞群、といえるかと思う。これを引き起こすウイルスがいる。<br /><br />私が昨年の大学院講義の一部「微生物学」において私がはじめてHPVをはじめとする腫瘍ウイルスについて学んだとき、新鮮な驚きを覚えた。第一に細胞を癌化させないために幾重にも凝らされた細胞周期のチェックポイントシステムの精巧さ。第二にはそれらをかいくぐり進入しシステムを改変していくウイルスの妙。医学的意義は言うにおよばず基礎生物学的な観点からも本腰を入れて取り組むべき課題だとその時以来考えさせられた。<br /><br />…しかし日本のメディアのこの件に関する報道の少なさにはちょっとがっかり。科学・技術欄では日本人の業績ばかりでなくもっと射程を広げてほしい。HIVとHPVの同定なんて全人類的な健康に直接関わる功績じゃありませんか。ノーベル物理学賞の話題を期に、南部陽一郎さんの著書『クォーク』に注目が集まっているという。ならばHIVに関しても同様に世論を盛り上げてほしいなと思った次第。<br /><br />また、そもそもノーベル賞に対して日本はそんなに無邪気でいていいのかという点は重要で、sivadさんによって提言されています。こちらのエントリはコメント欄でも興味深い議論が交わされています。<br /><br />　→　<a href="http://d.hatena.ne.jp/sivad/20081010#p1" target="_blank" title="日本はそろそろノーベル賞のクレクレをやめてもよい国だと思う - 赤の女王とお茶を">日本はそろそろノーベル賞のクレクレをやめてもよい国だと思う - 赤の女王とお茶を</a><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>大学院生活</dc:subject>
<dc:date>2008-11-05T02:02:18+09:00</dc:date>
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<title>平坦な戦場に立つセラミックガール - Perfume First Tour 『GAME』</title>
<description> Perfumeを知ったのはそんなに前のことではなくて、日本ではすでにだいぶ注目されていた頃だったと思う。徐々に徐々にではあったけれど、すでに豊富にあったオンラインの映像を見ていくうちに惹かれていった。日本に関する私の情報源は主にウェブで、日本での捉えられ方とは現代といえどどうしても時間的なズレがある。でもそんなズレた感想だからこそこうして綴る意味もあるかと信じて書いてみたい。試しに買ってみたアルバム『GAM
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<![CDATA[ Perfumeを知ったのはそんなに前のことではなくて、日本ではすでにだいぶ注目されていた頃だったと思う。徐々に徐々にではあったけれど、すでに豊富にあったオンラインの映像を見ていくうちに惹かれていった。<br /><br />日本に関する私の情報源は主にウェブで、日本での捉えられ方とは現代といえどどうしても時間的なズレがある。でもそんなズレた感想だからこそこうして綴る意味もあるかと信じて書いてみたい。<br /><br />試しに買ってみたアルバム『GAME』を聴きながら時を同じくして少しずつ読んでいたのが美内すずえ『ガラスの仮面』だった。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-40.fc2.com/c/t/a/ctak/20081104072940.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-40.fc2.com/c/t/a/ctak/20081104072940s.jpg" alt="ガラス" border="0" /></a><br /><br />異様な吸引力をもつこのマンガ世界に引き込まれながら、トークやライブで様々な位相をみせるPerfumeの三人の表現と彼女らの決して短くはないこれまでのキャリアをたどりながら、なんとなく気分をシンクロさせながら読み、そして聴いていたように思う。<br /><br />そんな頃に見つけたのが、以下のイチニクスさんのエントリだった。<br /><br />　→　　<a href="http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20080423/p1" target="_blank" title="ほんとうのきみをしりたいの／「GAME」perfume - イチニクス遊覧日記">ほんとうのきみをしりたいの／「GAME」perfume - イチニクス遊覧日記</a><br /><br />「Perfumeという少女漫画のような物語」という指摘に目が覚めるような思いがした。そうか、Perfumeの魅力の大きな部分はその少女マンガ性ともいえる部分が担っていたのか。ライブになると人が変わる、PVではまた違う表情を見せる、その変化ぶりに今でも私はPerfumeに『ガラスの仮面』のヒロイン北島マヤを映してしまう。<br /><br />イチニクスさんは上掲エントリでまたこのように語る。<br /><br /><blockquote><p>でも perfume を「アイドル」としてとらえにくい（と私が思っている）のは、そこにある物語が、歌い手が主体となる物語ではなく、例えば映画やアニメの挿入歌のような、歌い手と物語に距離があるものだと感じたからだった。</p></blockquote><br /><br />たしかに三人のありようが北島マヤであっても、進行している物語は『ガラスの仮面』ではなかった。三人だけを中心に据えたビルドゥングス・ロマンではなかった。「アイドル」（？）って言ってもいいんだけど、なんかちょっと違うんだよね。と皆いいたくなるゆえん。<br /><br />私は中田ヤスタカの歌詞世界にどこか懐かしさを覚える。それはほんの少し前の一九九〇年代の風景。私にはマンガ家岡崎京子のそれと重なる。他人も自分も、私をまた何もかもを愛せなかったとしても、心の中には何かゆずれない核が存在しているという信念。<br /><br /><blockquote><p>柔らかできれいな言葉たち並べて<br />おだやかでやさしい人になれるわ<br />新しい世界で　自分を隠して<br />たぶん　でもね　私は<br /><br />『セラミックガール』</p></blockquote><br /><br /><blockquote><p>本当のキミを　知りたいの<br /><br />うしろ姿が切ない<br />それはほら気のせいでしょ<br /><br />『シークレットシークレット』</p></blockquote><br /><br /><blockquote><p>ただ前を見ることは<br />怖くて　しょうがないね<br /><br />『Baby cruising Love』</p></blockquote><br /><br />岡崎京子は『リバーズエッジ』の中で、ギブスンの詩をひいて「平坦な戦場でぼくらが生き延びるため」と言った。今も私たちは平坦な戦場にいるんだろうか、はっきりとは分からないけれど、このような歌詞世界にすくわれる部分が自分の心に今もあったことにあらためて気がついた。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-40.fc2.com/c/t/a/ctak/20081104072954.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-40.fc2.com/c/t/a/ctak/20081104072954s.jpg" alt="リバーズ" border="0" /></a><br /><br />ほんの少し前の感覚を呼び起こすという点で同質な、Perfumeメンバーのありようと中田ヤスタカの歌詞世界。それとは裏腹に、サウンド、ダンス、PV映像はまったく現代のものである（本当に「新しい」のかどうかはいろいろな人が多く議論を交わしてくれているのでおまかせしたい。）これら三つの要素は少なくとも私にはとても新鮮だった。それは三年もたてば古くさくってしょうがなくなってしまうような、時代と心中する覚悟を感じさせるほどの新鮮さ。とりわけ『GAME』というアルバムはこの懐かしさと新鮮さがうまく共存するポイントに絶妙な着地をみせているように感じる。<br /><br />さて、Perfume First Tour 『GAME』のDVDが届き(*)、楽しみに先の週末を待ってついに見た。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-40.fc2.com/c/t/a/ctak/20081104073356.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-40.fc2.com/c/t/a/ctak/20081104073356s.jpg" alt="GME DVD" border="0" /></a><br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/Perfume-First-Tour-『GAME』/dp/B001EUQN7O/ref=sr_1_1?ie=UTF8&amp;s=dvd&amp;qid=1225766645&amp;sr=8-1" target="_blank" title="Amazon.co.jp">Amazon.co.jp</a><br /><br />見終わってこういった幸福感に包まれることもそうそうない。やはり舞台でこそ映える三人だった。<br /><br />Perfume作品ではサウンドクリエイターの中田ヤスタカを中心とし、そこに端を発した素材をダンス／映像プロデューサーが、また三人のメンバー一人一人がそれぞれの解釈をほどこしてゆく。Perfumeに感じる魅力の一つは、関わる人間全てがそれぞれの持ち味を生かし機能的なつながりがみせたときに立ち現れる美しさであり、それを最も体現しているのがライブなのではないかと思う。<br /><br />また、強くイフェクトをかけられた声や、リズム感をわざと抑えたダンスを演じているというのに、三人それぞれの内面はいやおうにも伝わってくる。それも一人一人異なる色をみせて。むしろその表現における抑制が三人の内面を効果的に際立たせているともいえるかもしれない。これは現代における慰安とも言えるような気がする。<br /><br />個性はある。<br /><br />多様性は一つの力の源泉となる。<br /><br />そんな価値をこのライブを見ていてまた信じてみたくなった。<br /><br />とりわけ終盤での『セラミックガール』が白眉だった。<br /><br />以下のPV映像を見てもらいたい。このダンスをライブでも、見る限りそのまま再現している。<br /><br />Perfume - セラミックガール‐ニコニコ動画(秋)<br /><br /><script type="text/javascript" src="http://ext.nicovideo.jp/thumb_watch/sm4834522?w=320&h=252"></script><br /><br />むつかしいリズムにうまく乗せたダンスの魅力と、それを体現しきる三人の力量、観客との表情を介したコミュニケーション、抑制と解放の繰り返しがここちよい照明、曲が終わった瞬間に思わずPCのモニターに拍手をしてしまった。全体を通じて後の編集で適度にCGを入れているのも効果的だった。<br /><br />ああ武道館に行きたい。爆風スランプの『大きな玉ねぎの下で』―武道館講演をロックバンドが夢見ていた時代の曲、たとえばこの曲がこんなに似合うのも今のPerfumeくらいなのではないかななんてふと思った。<br /><br /><span style="font-size:x-small;">(*)ちなみに私はDVDをこのサイトで買いました。<br /><br />　→　<a href="http://www.yesasia.com/us/ja/home.html" target="_blank" title="YESASIA.com　（北米サイト）">YESASIA.com　（北米サイト）</a><br /><br />日中韓の音楽・映像ソフトをあつかうオンラインストア。最近はAmazon.comもかなり日本のソフトをあつかってくれるようになってきたけれどまだやっぱり手薄であることは否めない。YESASIA.comは豊富な在庫をそなえていることと、またさらにうれしいのは北米サイトではUS$39以上で無料配送してくれること。最近よく使ってます。<br /></span><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>批評</dc:subject>
<dc:date>2008-11-04T07:55:19+09:00</dc:date>
<dc:creator>cTak</dc:creator>
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<title>ショウジョウバエ研究の意義を実感する試み</title>
<description> 一つ前の記事に続けて、僭越ながらそしてオリジナルでもなんでもないけれど、私がショウジョウバエ研究の意義を述べるならまずは以下の三つになるかと思う（*1）。　1．シンプルさ―発生学的、解剖学的、そしてゲノム（遺伝情報）の各面において単純な構造をもつこと　2.飼育が簡単　3．世代間隔が短いこと「1．シンプルさ」に関して簡単にいえば、生物は今もってあまりに複雑なシステムであり、生物学的現象（結果）とその原因の因
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<![CDATA[ 一つ前の記事に続けて、僭越ながらそしてオリジナルでもなんでもないけれど、私がショウジョウバエ研究の意義を述べるならまずは以下の三つになるかと思う（*1）。<br /><br />　1．シンプルさ―発生学的、解剖学的、そしてゲノム（遺伝情報）の各面において単純な構造をもつこと<br />　2.飼育が簡単<br />　3．世代間隔が短いこと<br /><br />「1．シンプルさ」に関して簡単にいえば、生物は今もってあまりに複雑なシステムであり、生物学的現象（結果）とその原因の因果関係をはっきりと示すことは多くの局面においてむつかしい。ヒトを含む哺乳類と比べて格段にシンプルなショウジョウバエはヒトの生物現象の解明にあたっても非常に有効な情報源である。<br /><br />さて、私が遺伝学的な解析に本腰入れて取り組んでみたのは実はこちらの大学院に来てからのことで、ショウジョウバエの遺伝学的な利点、とりわけ「世代間隔が短い」という利点に関してはそれまで知識としてはもっていたつもりでも実感としてとらえられていなかったなと感じている。<br /><br />「2．」と「3．」に関しては、ほんの少しでも生物学の実験または仮想的シミュレーションで手を動かしてみると容易に想像がつくようになる。今年はじめ、学部学生の生物学実習のティーチングアシスタントを受け持った私はその課題の一つ「遺伝学」の部(*2)で以下のシミュレーションソフトを使う機会があった。購入しないとこのソフトウェアを動かすことはできないと思うけれど、機会があればこれはぜひ試してもらいたいと思います。<br /><br />　<a href="http://www.bioquest.org/BQLibrary/bqlibrary_archive/library/gck.html" target="_blank" title="BioQuest - Genetics Construction Kit"><span style="color:#3300ff"><p><u>BioQuest - Genetics Construction Kit</u></p></span></a><br /><br /><a href="http://blog-imgs-40.fc2.com/c/t/a/ctak/20081102104545.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-40.fc2.com/c/t/a/ctak/20081102104545.jpg" alt="GCK" border="0" /></a><br /><br /><blockquote><p>A GCK window with two vials of organisms. Vial 1 contains the field population and Vial 2 contains the results of the first cross.(*3)</p></blockquote><br /><br /><br />このソフトウェアを使うと、様々な組み合わせを考えてかけあわせ、その表現型をみてそこに関わる遺伝子の特徴を推論するという作業が行える。コンピュータでのシミュレーションなので、いくらでも何度でも掛け合わせることができ、結果は即座に現れる。<br /><br />これをくり返しているうちに改めて考えさせられたのは、これは遺伝学者が日々行っている研究のシミュレーションそのものであるということと、また上で述べた「3．世代間隔」というファクターの重要性である。結果を得るためにかかる時間は、コンピュータシミュレーションならワンクリック、ショウジョウバエなら十日前後、そしてマウスなら二、三ヶ月である。これを何度も大量にくり返さなければ一つの結論にはたどりつけない。<br /><br />ショウジョウバエというシステムがいかに迅速な研究を可能にしてきたか。この特徴があったからこそ、ショウジョウバエを用いた研究から、多細胞の動物が一般的にもっている基本的な特徴が次々と発見されてきた。もちろんマウスなどは哺乳類としてヒトの最近縁の一例としてとても有用であるから、ショウジョウバエとマウスは相互補完的なモデル生物なのである。<br /><br />ショウジョウバエであらたに見つかってきた現象をマウスでも探してみたら似たような現象が見られたというケースはもはや生物学研究のルーティンともいえる。ショウジョウバエとマウスの二つを使って研究をすすめる医学系研究室も少なくない。また、ここにおいて重要な前提は、ショウジョウバエもマウスもヒトも「左右相称動物」という一つの分類群の中で極めて多くの特徴を共有しているという進化学的な知見である。<br /><br />そして解析途中の個体がバタバタと死んでしまったり大きなスペースを必要とする生き物であったら研究はおぼつかない。「2．飼育が簡単」というのはそれゆえ重要。<br /><br />ちなみに上記の学生実習では、実際にショウジョウバエの変異体を用いた掛け合わせ実験を一つ行い、それと並行してシミュレーション課題を解いた。時間と物資的なリソースが限られた学生実習において、この実習デザインはうまいと思った。遺伝学がいかに強力な解析手段であるか、またそのおもしろさなどを何より教える立場の私が痛感してしまった。<br /><br />すでに日本でもこのようなアプローチは広まっているのかもしれないけれど、もしそうでなければ現在の日本の学部教育でもぜひ広く取り入れてほしいと思います。類似の日本語ソフトも作られているかもしれません。<br /><br /><br />参考：<br /><br />*1. <a href="http://www.kanshin.com/keyword/1131312" target="_blank" title="ショウジョウバエ遺伝資源センター - 関心空間"><span style="color:#3300ff"><u>ショウジョウバエ遺伝資源センター - 関心空間</u></span></a><br />*2. <a href="http://www.cas.vanderbilt.edu/bsci111b/genetics/supplemental.htm" target="_blank" title="Genetics - Introduction to Biological Sciences Lab(BSCI 111b) - Spring 2008"><span style="color:#3300ff"><u>Genetics - Introduction to Biological Sciences Lab(BSCI 111b) - Spring 2008</u></span></a><br />*3. マニュアル - Vanderbilt University BSCI111B（生物学実習）のウェブサイトから：<br />　　　→　<a href="http://www.cas.vanderbilt.edu/bsci111b/genetics/gck-manual.pdf" target="_blank" title="Genetics Construction Kit Mannual(pdf)"><span style="color:#3300ff"><u>Genetics Construction Kit Mannual(pdf)</u></span></a><br /><br />  ]]>
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<dc:subject>大学院生活</dc:subject>
<dc:date>2008-11-02T10:56:08+09:00</dc:date>
<dc:creator>cTak</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>ショウジョウバエ論争</title>
<description> Gardenerさんのブログ経由で：　Former Gardener's diary(2008-10-28)_ ペイリン氏が副大統領になると共和党副大統領候補Sarah Palinアラスカ州知事が生物学研究について以下のように発言し物議を醸している。　YouTube - Palin hits fruit fly research but it has helped autism&quot;pet projects&quot;のようなしばしば公共の利益とはほど遠い研究に予算が使われている状況があります。たとえばショウジョウバエ(fruit fly)の研究などで
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<![CDATA[ Gardenerさんのブログ経由で：<br /><br />　<a href="http://www.sgtpepper.net/garden/diary/?date=20081028" target="_blank" title="Former Gardener's diary(2008-10-28)_ ペイリン氏が副大統領になると"><u><span style="color:#3300ff">Former Gardener's diary(2008-10-28)_ ペイリン氏が副大統領になると</span></u></a><br /><br />共和党副大統領候補Sarah Palinアラスカ州知事が生物学研究について以下のように発言し物議を醸している。<br /><br />　YouTube - Palin hits fruit fly research but it has helped autism<br /><br /><object width="320" height="260"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/HCXqKEs68Xk&hl=en&fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/HCXqKEs68Xk&hl=en&fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowfullscreen="true" width="320" height="260"></embed></object><br /><br /><br /><blockquote><p>"pet projects"のようなしばしば公共の利益とはほど遠い研究に予算が使われている状況があります。たとえばショウジョウバエ(fruit fly)の研究などです。</p></blockquote><br /><br />私がホヤを使っていた頃ショウジョウバエは一つの目標だった。マウスを使うようになった今でもショウジョウバエのモデル生物としての華々しいイメージは変わらない。<br /><br />Palin氏の経歴を少し調べてみると、父が理科教師であり自身も学部学生として、ジャーナリズム専攻の一環としてではあるが、自然科学を学んだという背景をもつ。だからこそか、生物学コミュニティからはこの発言に対する猛烈な反発が起こっている。<br /><br />ただ、思いきり好意的にとらえてしまえば、彼女のこの発言が呼び水となっていくつも見識ある反論が寄せられているという状況もある。「ハエの研究」と聞いて専門外の多くの人が漠然といだくイメージはPalin氏のものと実はそうは変わらないのではないか。だから議論の俎上にのったこと自体はむしろチャンスでもあると思う。<br /><br />またThe Scientist誌にUniversity of Wisconsin&#8211;Madisonのショウジョウバエ研究者Sean Carroll博士がこんなコメントを寄せている。<br /><br />　→　<a href="http://www.the-scientist.com/blog/display/55137/" target="_blank" title="The Scientist : NewsBlog : Palin vs. the flies"><span style="color:#3300ff"><u>The Scientist : NewsBlog : Palin vs. the flies</u></span></a><br /><br /><blockquote><p>恐るべきことだが驚くにはあたらない。<br /><br />だがどうしても腑に落ちないのは、科学研究や小児医療を政策論議として取り上げようとする者が、それに必要な自然科学的素養に十分に裏付けられてはいないのではないか、そう思われることである。</p></blockquote><br /><br />いたく同意。<br /><br />ただもう少し続ければ、私はこのPalin氏の発言を半可通の虚言としてただ切り捨てることはできない。たとえ学部で生物学を専攻したような準専門家やまたは専門家であっても、ややもすればPalin氏と同じような印象をショウジョウバエ研究などに対して抱いている人は少なくないというのが私の実感である。それほどに現在の自然科学を俯瞰的にとらえることはむつかしいと思う。語り続け、議論を重ね続けることしかないのではないでしょうか。<br /><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>科学コミュニケーション</dc:subject>
<dc:date>2008-11-02T10:40:57+09:00</dc:date>
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<title>Discovery lecture series; Douglas A. Melton</title>
<description> 今月の二日に大学医学部が主催するDiscovery lecture seriesに出席した。こちらは二週間に一度学外から著名な研究者を招いてひらかれるセミナーシリーズ。大学のオーガナイズもなかなか盛大で講演者もよく練られたスピーチをしてくれることが多く毎回楽しみにしている。この日の講演者はDouglas A. Melton博士で、彼はHarvard Stem Cell Instituteの所長をつとめる幹細胞研究者（*）。この講演に関する大学ウェブサイトの記事はこ
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<![CDATA[ 今月の二日に大学医学部が主催するDiscovery lecture seriesに出席した。こちらは二週間に一度学外から著名な研究者を招いてひらかれるセミナーシリーズ。大学のオーガナイズもなかなか盛大で講演者もよく練られたスピーチをしてくれることが多く毎回楽しみにしている。<br /><br />この日の講演者はDouglas A. Melton博士で、彼はHarvard Stem Cell Instituteの所長をつとめる幹細胞研究者（*）。この講演に関する大学ウェブサイトの記事はこちら：<br /><br />　→　<a href="http://www.mc.vanderbilt.edu/discoveryseries/speaker.html?sid=42&amp;yearvar=2008" target="_blank" title="Discovery Series, Douglas A. Melton"><span style="color:#3300ff"><u>Discovery Series, Douglas A. Melton</u></span></a><br /><br />そしてこのセミナーの文章を起こそうとリンクを集めていたら気がついた。以下のページでこの講演がほぼ完全に視聴できる…。講演中のMelton博士の映像とパワーポイントスライドをシンクロさせる仕事の細かさ。ちょっと驚いた。<br /><br />　→　<a href="http://mediasite.vanderbilt.edu/mediasite/Viewer/Viewers/Viewer320TL.aspx?mode=Default&amp;peid=9b1d2d8f-c510-4c21-afbb-254b49f59a28&amp;playerType=SL1&amp;mode=Default&amp;shouldResize=7111-92be-4545-8182-437b80164097&playerType=SL1#true&amp;pid=9d3b" target="_blank" title="Discovery Lecture Series_10/2/2008"><span style="color:#3300ff"><u>Discovery Lecture Series_10/2/2008</u></span></a><br /><br />話題はMelton博士が長らく取り組んできているインスリンを分泌する膵臓β細胞の再生医療研究について。β細胞の機能回復はII型糖尿病の治療に大きく貢献すると考えられているとのことで、そのための再生研究に博士は従事している。講演では博士はここ数年間の成果をたどり、そして主には今月に発表されたばかりの以下の大きな成果について詳しくレビューした。<br /><br /><br /><blockquote><p><a href="http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18754011?ordinalpos=1&amp;itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_DefaultReportPanel.Pubmed_RVDocSum" target="_blank" title="Nature. 2008 Oct 2;455(7213):627-32."><span style="color:#3300ff"><u>Nature. 2008 Oct 2;455(7213):627-32.</u></span></a><br />In vivo reprogramming of adult pancreatic exocrine cells to beta-cells.<br />Zhou Q, Brown J, Kanarek A, Rajagopal J, Melton DA.</p></blockquote><br /><br /><br />Melton博士はこんな問いから本題へと入っていった：<br /><br /><br /><blockquote><p>「膵臓β細胞を人工的に作製するためにはどんな手法が考えられるか」<br /><br />　1．すでに生体内に存在するβ細胞の増殖を促す<br />　2．ES細胞、またはiPS細胞をもちいて分化誘導を起こさせる<br />　3．生体内にある全く別な細胞を直接β細胞へリプログラムする (Cell type reprogramming)</p></blockquote><br /><br /><br />上記でいう「2.」に含まれるiPS細胞の成果が華々しいこの分野であるが、一連の仕事で博士が成功したのは「3.」の手法である。マウス生体内の外分泌細胞をインスリン産生能をもつβ細胞へ直接リプログラムさせたというものだった。<br /><br />先行研究として、マウスにおいて七千を超える遺伝子に関して大規模なin situ hybridizationプロジェクトでその発現パターンを調べたところ、1100の転写因子が膵臓特異的な発現を示しそれは大きく5つのパターンに分類できたという。<br /><br />さらにこの中でβ細胞特異的な発現が見られた28の転写因子のうち、変異を起こしたときはっきりした表現型を示したのは9つだった。これらに関してアデノウイルスベクターを用いて膵臓外分泌細胞に導入した結果、これをβ細胞に変化させることができた。次にこれらの転写因子を様々な組み合わせで導入して検討し最終的にはNgn3、Pdx1、MafAの3つがこの変化を起こすことに十分であることがわかった。形態観察、そしてマーカーの発現とインスリン産生能の定量実験からこのリプログラムされた細胞はβ細胞のふるまいに極めて近いものだった。<br /><br />くり返せば、マウス膵臓を「外分泌細胞　→　β細胞」へ幹細胞状態を経ることなしに、しかも生体内で直接変化させるという驚くべき結果だった。「ある分化した細胞を別な分化状態に変化させるためには、何も幹細胞状態に戻す（脱分化）必要はないのではないか」Melton博士はこれをWaddingtonのEpigenetic landscapeの図を用いて印象的な説明をしてみせた。<br />（スライド83のところ。アニメーションが動かないところがちょっと残念。）<br /><br />論文によると、この研究の発想の一助となったのはイモリやカエルなどで行われてきた伝統的な再生学研究による成果――成体細胞の脱分化　→　発生制御因子の再活性化、であったという。基礎研究と医療応用における相互の活発なインタラクションはこうしてありうるし、お互いがお互いの意義をしっかり言及していくことの重要性を今回もまた感じた。<br /><br /><br />*<span style="font-size:x-small;">Melton博士は幹細胞研究のご意見番としてもアメリカ国内での発言力を増しているらしい。ついでに言うと、<i>The Scientist</i>誌が行った「生物学者からアメリカ大統領を選ぶなら誰？」という企画で5.2%を得票していたことが目にとまった。ちなみにトップはCraig Ventorの17.0%。<br /><br />　→　<a href="http://www.the-scientist.com/news/display/55100/" target="_blank" title="The Scientist : Scientists pick their President"><span style="color:#3300ff"><u>The Scientist : Scientists pick their President</u></span></a></span><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>大学院生活</dc:subject>
<dc:date>2008-10-25T10:05:29+09:00</dc:date>
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<title>Hartwell et al &quot;Genetics: From Genes to Genomes&quot;</title>
<description> Amazon.com - &quot;Genetics: From Genes to Genomes&quot;昨年の講義で紹介されて以来愛用している遺伝学の教科書。ノーベル賞受賞者であるLeland Hartwellを筆頭著者とした大部の著である。出版社による本書のウェブサイトはこちら：詳細な目次はこちらのページから: Table of Contents本書はメンデル遺伝学を導入として、遺伝学の分子的基礎、ゲノミクス、遺伝子発現の制御メカニズムとすすみ、集団遺伝学、分子進化でしめくくられる。今
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<![CDATA[ <a href="http://www.amazon.com/Genetics-Genes-Genomes-Leland-Hartwell/dp/0073227382" target="_blank" title="Amazon.com - &quot;Genetics: From Genes to Genomes&quot;"><span style="color:#3300ff"><u>Amazon.com - "Genetics: From Genes to Genomes"</u></span></a><br /><br /><a href="http://blog-imgs-29.fc2.com/c/t/a/ctak/Hartwell.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-29.fc2.com/c/t/a/ctak/Hartwells.jpg" alt="Hartwell.jpg" border="0" /></a><br /><br />昨年の講義で紹介されて以来愛用している遺伝学の教科書。ノーベル賞受賞者であるLeland Hartwellを筆頭著者とした大部の著である。<br /><br />出版社による本書のウェブサイトは<a href="http://highered.mcgraw-hill.com/classware/infoCenter.do?isbn=0072848464&amp;navclick=true" target="_blank" title="こちら"><span style="color:#3300ff"><u>こちら</u></span></a>：<br /><br />詳細な目次はこちらのページから:<br /><br /> <a href="http://highered.mcgraw-hill.com/classware/ala.do?isbn=0072848464&amp;alaid=ala_842970" target="_blank" title="Table of Contents"><span style="color:#3300ff"><u>Table of Contents</u></span></a><br /><br />本書はメンデル遺伝学を導入として、遺伝学の分子的基礎、ゲノミクス、遺伝子発現の制御メカニズムとすすみ、集団遺伝学、分子進化でしめくくられる。今年二〇〇八年にこの第三版が出版されたばかりなので、ゲノムに関して大きくページを取り、また第12章として一章をさいてシステムバイオロジーを論じているなど最新の知見をふんだんに盛り込んでいる。個人的には19章「細胞周期制御と癌」と20章「発生研究における遺伝学」の二つが遺伝学的な見地からそれぞれの分野の知識を整理することに役立った。<br /><br />もっとも、Amazon.comでの一つの評を借りると、初学者にはやや高度な内容まで扱っているので一冊目に読む教科書としてはやや敷居がたかいかもしれない。けれど、順序だてて読んでいけば十分に理解できるように構成されているし、遺伝学者のレファレンスとしては役立つ内容になっていると思う。<br /><br />また執筆者の一人としてRuth C. Veresというサイエンスライターが加わっていて、おそらく彼女とさらに編集部がとてもいい仕事をしている。複数執筆陣による教科書であるけれど、構成も流れもよい。またおおまかなPartごとに"Genetics and Society"としたコラムが寄せられていてこちらも興味深い。<br /><br />もう一つ、印象的なのがこの本でもやはり「進化」の章を最後にもうけていること。Gilbert "Developmental biology"、Voet and Voet "Biochemistry"などアメリカの各生物学分野の教科書ではいつも見られる。アメリカでは創造論の社会的影響が今も根強く、逆説的にアメリカの生物学者は総じて進化学への造詣が深い。おそらくそうした影響が教科書執筆にも色濃く現れているように思える。<br /><br />ちなみに、第二版ではいくつかのモデル生物に関してそれぞれ一章ずつまとめた文章があったのだが、この第三版からはなくなっていて買った直後はずいぶんがっかりした。けれど最近なにげなく序文（Preface）を読んでいたら以下のリンクが書いてあり、それらの文章はオンラインで読めるようになっていた^^　たまには序文もちゃんと目を通してみるものですね。<br /><br />特に個人的に扱ったことのなかった酵母についてなど、あらためてそれぞれのモデル生物の特性をレビューするのに役立った。<br /><br />（直接リンクが張れないようなので）<br />以下のリンク"<a href="http://highered.mcgraw-hill.com/classware/ala.do?isbn=0072848464&amp;alaid=ala_918582&amp;showSelfStudyTree=true" target="_blank" title="Resources"><span style="color:#3300ff"><u>Resources</u></span></a>"の最後、"More Resources"から"Genetic Portrait Chapters A-E"へと進んでください。<br /> ]]>
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<dc:subject>批評</dc:subject>
<dc:date>2008-09-21T12:23:49+09:00</dc:date>
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<title>ブログの感想―ヤングマンさんへ</title>
<description> ご意見お待ちしております。― ヤングマンのディベート格闘記 このお話に関して、ご紹介したいブログエントリがあるので、こちらに書いてトラックバックする形にしました。私が特によかったと思ったエントリは「②社会人ESUJなど、大会の体験記」と「⑤役に立つ本の紹介」でした。実際『お勧めの本①：「統計でウソをつく法」』のエントリは私はおもしろかったと思いますよ。正確には、学生時代にほぼ同じ内容の話をヤングマンさんから
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<![CDATA[ <a href="http://debating.blog32.fc2.com/blog-entry-29.html#comment37" target="_blank" title="ご意見お待ちしております。― ヤングマンのディベート格闘記"><span style="color:#3300FF">ご意見お待ちしております。― ヤングマンのディベート格闘記</span></a> <br /><br />このお話に関して、ご紹介したいブログエントリがあるので、こちらに書いてトラックバックする形にしました。<br /><br />私が特によかったと思ったエントリは「②社会人ESUJなど、大会の体験記」と「⑤役に立つ本の紹介」でした。<br /><br />実際『お勧めの本①：「統計でウソをつく法」』のエントリは私はおもしろかったと思いますよ。正確には、学生時代にほぼ同じ内容の話をヤングマンさんから聞いたことをよく覚えています。その後、実際にあの本は買って読みました。<br /><br />ディベートは相手の議論の論理矛盾や恣意性をつくことが一つの柱ですが、ご紹介の本は、論拠としてもっとも手堅いと考えられがちな統計データの見せ方にもいろいろなウソのつきようがあることを説いた良書ですね。それゆえ「相手の議論に対する鋭い批評眼を養うことができます。」という点は納得です。<br /><br />ところでちょっと横道なのですが、ブログのフィードバックについてこんな意見をのべている方がいます。フィードバックとの向き合い方においては、それがリアルよりずっと手軽に得やすくなった（かに見える）ウェブのシステムにこそもしかしたら陥穽があるのかもしれません。<br /><br />　→　<a href="http://d.hatena.ne.jp/tek_koc/20080517/1211003395" target="_blank" title="はてなスターやニコニコ動画のコメントなどが黙殺するもの - 遥か彼方の彼方から "><span style="color:#3300FF">はてなスターやニコニコ動画のコメントなどが黙殺するもの - 遥か彼方の彼方から</span><br /></a><br /><blockquote><p>ブログを読んで、サイトを読んで、感想を言う人って多分１％もいないんですよね。残り９９％の人たちは、面白いと思っても、つまらないと思っても、特別反響を返さない。そういった現状を打破するための（Web拍手などの）サービスが増えても、やっぱり沈黙したままの人ってのは多いです。<br /><br />僕もまた、読者の反響を見てブログの方針を決めています。自分なりに最適化して、徐々に軌道を修正してきた。そのお陰かわかりませんが、昔よりは楽しんでくれる人が増えたと思います。（中略）でも、そうすることで声なき読者を無視してしまうことになってしまうんですよね。</p></blockquote><br />少し前にこのエントリを読んで、ずいぶん私は考えさせられました。またこれを受けて私が今、便利な解決策を言えるはずもありません。ただ、さしあたりヤングマンさんは、時には読者の反応を気にせず、書きたいと思うことをなるべく手広く書かれていくのがいいのではないかと思います。一見反応のうすいエントリにも熱っぽく読みこんでいる読者がいるかもしれません。<br /><br />ちなみに私からのエントリリクエストは｢過去、こんなスゴ腕ディベーターがいた！―その特徴と分類｣といった内容です。これまた遠い昔の私の学部学生時代に、ヤングマンさんによるこんな内容のレクチャーを聞いたことをよく覚えています。やっぱり具体的なモデルケースと言うのは分かりやすいものだと思うので。 ]]>
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<dc:subject>ナッシュヴィル／日常</dc:subject>
<dc:date>2008-06-29T14:27:54+09:00</dc:date>
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<title>アメリカの大学について少し－ueda51さんへ</title>
<description> 友人のueda51さんに以下のエントリの中で言及していただきました。 →　『おもてなしの経営学」(中嶋聡：著)を読む最中に考えたこと - ueda51の日記またその後のちょっとしたやり取りの中で、実際アメリカの大学に関わっていて感じるところからの意見はないかとリクエストをもらいました。いい機会なので、トラバしてエントリにします。まとめやすくするために、上記エントリの時系列にしたがった項目別にしました。全てその項目に
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<![CDATA[ 友人のueda51さんに以下のエントリの中で言及していただきました。<br /><br /> →　<a href="http://d.hatena.ne.jp/ueda51/20080413/p3" target="_blank" title="『おもてなしの経営学」(中嶋聡：著)を読む最中に考えたこと - ueda51の日記"><span style="color:#3300ff">『おもてなしの経営学」(中嶋聡：著)を読む最中に考えたこと - ueda51の日記</span></a><br /><br />またその後のちょっとしたやり取りの中で、実際アメリカの大学に関わっていて感じるところからの意見はないかとリクエストをもらいました。いい機会なので、トラバしてエントリにします。まとめやすくするために、上記エントリの時系列にしたがった項目別にしました。全てその項目について「アメリカの大学学部における」私なりの雑感です。箇条書きはちょっと味気ないように自分でも思いますが、こうしないと話がいろんなところに脱線しそうなので…。このエントリにあたっては上記エントリを参照しながら読んでいただけると幸いです。<br /><br />【進学率／エリート意識】<br /><blockquote><p>進学率があまり高くない米国における大学生のエリート意識はものすごく高い。</p></blockquote><br />のっけから反論めいてしまって恐縮ですが、アメリカの大学学部の進学率はむしろ日本よりかなり高い数字となっています。日本語で見つけた記事の中ではたとえば塙武郎さんという方が以下のように述べています。<br /><br /> →　<a href="http://blog.study.jp/yguhanawa/2006/08/post_8.html" target="_blank" title="アメリカの大学進学率 - 塙武郎の研究室便り"><span style="color:#3300ff">アメリカの大学進学率 - 塙武郎の研究室便り</span></a><br /><blockquote><p>現在、アメリカの大学進学率は66.7％（2004年、National Center for Education Statistics)。日本の52.3％を大きく上回っている。アメリカが大学進学率50％を初めて超えたのは1965年（50.9％）であり、その後60％を超えたのは1990年（60.1％）であった。アメリカは相当早くから大学の大衆化時代に入っている。注目すべきは、アメリカでは「大学全入時代」という議論が積極的、前向きであったことである。</p></blockquote><br />ここでいう「大学」とは大学「学部」のことでしょう。ここで多くはふれませんが、アメリカの高等教育／エリート選抜を考える上で、「学部」とともに「大学院」を避けては通れず、この二つははっきり区別して考えたほうがいいことを最初に明確にしておきます。<br /><br />大学学部の進学率に関してはアメリカの方が高く、とりわけ州立大学の学部教育においては、州内学生に教育の機会を提供する機関であることを第一の使命としているという話も聞いたことがあります。これは日本の大学（学部）観とはだいぶ異なりますね。ただし同じ州立大学でも大学院になるとその位置づけは全く変わってきます。<br /><br />エリート意識に関しては定義の仕方がややむつかしいので、これもここでは深入りしませんが、一つ言えるとしたら、少なくとも大学院を経てPhD(＝Philosophiae Doctor、博士号)やMBAを取得した人は高等教育を受け、それをしっかりとこなした専門家としての強い自負心を皆おしなべて抱いています。これは良い意味でのエリート意識の一つと言うことはできると思います。<br /><br />【コネ／人脈】<br /><blockquote><p>「コネ」と聞くと、日本ではいい印象は持たれませんが、あまりそういった印象がないアメリカでこそ、コネを求める学生がいて、そうした人間関係を重視することもあるってことを押さえているといいかもしれないですね。</p></blockquote>コネという言葉は日本語ではやや多義的で、しばしばネガティブな意味にも用いますね。「就職の際に親戚に口を利いてもらった」とか「取引先の計らいで」などなど「血縁」や「地縁」などの概念を多く含んだ使われ方をします。ueda51さんのいう「コネと聞くと日本ではいい印象はもたれませんが」というのはこのあたりの用例を想定してのことだと思います。<br /><br />孫引きにすぎないのでずれているかもしれませんが、引用された中嶋悟さんが用いた意味は、上記の要素を排した「個人と個人の関係において、その専門的知識や実務能力を評価し合ったつながり」という意味ではないかと思います。この文脈では私なりにいえば「人脈」という言葉を使います。この意味でアメリカは日本をはるかに上回る「人脈重視の社会」です。さらに日本と比較して私がアメリカの人脈の特徴をいうならそれは「浅く広い」ものです。<br /><br />たとえば私の専攻分野である生物科学研究の話を引き合いに出せば、一度でも学会で、ある研究テーマを熱心に議論しあって良い印象を与えたなら、それだけで互いにかなりの信頼を勝ち取ることができます。そのまま共同研究の話に展開することなどもめずらしくありません。ただし、その後お互いの研究上の関心や事情が折り合わなくなったら、日本人からみたら相当あっさりとその件に関する関係を（多くの場合は良好に）解消します。そういったやり取りのなかで浅く広い人脈をどんどん張り巡らしていくのがアメリカの社会の特徴といえます。<br /><br />技術やノウハウなどの点で、自分ができないことは彼らはすぐにできる人を見つけ出して協力します。また優秀な人ほど「自分一人ではできることなどたかがしれている」という言葉をよく口にします。この点は私はアメリカ人が最も強みをもつ点だと思っています。どこかで「MBAの課程で学ぶ目的の五十パーセントは人脈作りである」と聞いたことがありますが、至極納得の言葉です。それもこういった風土あってのことでもあります。<br /><br />またueda51さんが引いたホームパーティーの話も、これは確かにアメリカの人間関係構築において日常的に行われるものですが、アメリカ人の上司の多くはむしろ積極的に人を呼び、率先して人脈作りに励むのが多く見られる光景です。<br /><br />【大学での専攻選び】<br /><br />もしかしたらこの点は、入試の段階で専攻を決定する日本の多くの大学生にとっては理解のむつかしいところかもしれません。大学入学の段階で、学生がキャリアパスにおいてどの程度の目的意識を持ちえているかに関しては日米でおそらく大差はなく、五十歩百歩なのではないかと思います。ただ確かにその後が異なるのです。<br /><br />まずueda51さんは学部時代に「哲学→経済学→数学、情報→経営学」という学問的な変遷をたどったとのことですが、実はこういった話はアメリカの学部生にもさほど珍しい話ではありません。余談ながらなかなかにICU的ですね。実際、とても理にかなった経路だと思います。<br /><br />さて話を戻すと、現に私がこちらで縁あって仲良くなった学部四年生のR君はもともと親のすすめもあってMedical School（医科大学院）への進学を目指してこちらVanderbiltの学部に進学しました。しかし一年生のときにいくつか取った自然科学系の科目が肌に合わず、彼はその後、社会科学へと大きく専攻を変えました。現在はフランス史を専攻しており、かなり優秀なようで来年からは奨学金を受けて大学院へ進学するそうです。彼のような進路にも対応できるカリキュラムの柔軟性があるのもこの大学を含めた多くのアメリカの学部教育の特徴です。<br /><br /><a href="http://ctak.blog111.fc2.com/blog-entry-29.html" target="_blank" title="一つ前のエントリ"><span style="color:#3300ff">一つ前のエントリ</span></a>で、アメリカでは自分探しを宿命付けられていると述べましたが、それは学部教育においてもいえます。常に選択肢にさらされ続け、その上で専攻を絞り込んでいく。それは入学の時点のみに限らず、在学期間中ずっと熟考に熟考を重ね、もちろん人生設計の一部として専門分野を選んでいきます。おそらくは中嶋悟さんもこのあたりを想定しながら述べているのではないかと思います。<br /><br />【ビジネスのことがわかる技術者をどう育てるか】<br /><br />最後の項目です。ここでは大学を離れて少々大きな話をしてしまいますが、西欧文化圏では「いろいろなことを知っている」ことはそれだけで美徳であるという風土があります。また知的職業に関わる者としての条件でもあります。これは近代教養という概念を生んだ文化であり、それが今もかなりの程度で息づいているからでもあるでしょう。「ビジネスのことがわかる技術者」または「生物科学に精通した経営者」といった存在に価値を見出し、また育てていくためには、この教養の価値を認める土壌なしにはなかなかむつかしいと私は感じています。<br /><br />なぜか。「○と△を両方極めたスペシャリスト」と一口に言っても、実際にはどちらかに得意分野は偏るものでしょうし、その得意分野に関しても「その道～十年」といった人には経験という点で劣る点がないとは言えない場合が多い。日本ではそのような点がまず指摘されることが多いのではないかと思います。また、たとえば、日本では「器用貧乏」であったり「多芸は無芸」といった言葉にあらわされる価値観はとても大きな存在感をもっています。それよりは何かたった一つに精通したスペシャリストとなって大成することがよしとされる。そして、そのような気風が技術立国日本の人材を育ててきたという側面は見逃せないでしょう。<br /><br />しかし、専門のタコツボ化の問題は日本でも指摘されて久しく、今後、人や物、情報がますます忙しく動き回る時代においてはある程度の路線変更は急務であると思います。けれどそれはそう簡単なことではなく、日本のこれまでの知的風土そのものをかなり抜本的に変える必要があるのではないかと思っています。私もビジネスのことがわかる技術者が大いに育ってほしいと思っています。しかしそのためには、語弊をおそれずに言えば「部外者が口を出す」ことに価値を見出していけるかどうかにかかっている、そんな風にも言えるように私は思います。「その道～十年」の人から見たらどんな人でも素人／部外者です。しかし語ることをやめてしまってはその先がない。<br /><br />ここで小飼弾さんのこんな言葉を紹介したいと思います。エントリ自体はかなり異なる対象を論じたものですが、深いところで通じるものがあると思います。<br /><br />　→　<a href="http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50996823.html" target="_blank" title="我々全員の知的生産性を10桁上げる方法　－　404 Blog Not Found"><span style="color:#3300ff">我々全員の知的生産性を10桁上げる方法　－　404 Blog Not Found</span></a><br /><blockquote><p>「原典嫁」というのは過剰な倹約の勧めなのだ。<br /><br />徹底的に考え抜くのは楽しいことだし、衝突と再発明を繰り返していれば、人はいやでもそうなっていく。しかし考え抜くことそのものは、知的な行為であっても知的生産ではないのである。誰にも語られぬ熟考は、はっきり言ってしまえばどこにも出荷されない製品を、ただ黙々と作り続ける工場にも等しい。<br /><br />まずは語り抜けるようになろう。</p></blockquote><br />さらに言えば語る人の話に「耳を傾ける」ことに大きな価値を見出していこうと私は言いたいのです。そのような中から、二束のわらじを恐れずに履こうとする者があらわれる。そしてそこから複数分野のスペシャリストや横断的な職業人を生み育てることができるのではないかというのが私の考えです。<br /><br />だからueda51さんのキャリアの話を聞いたときは新鮮な驚きだったし、応援したいとも強く思っています。というより、ある意味似たようなキャリアを志向する同士といったほうがいいかも（笑）。<br /><br /><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>大学院生活</dc:subject>
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<title>自分探しとアメリカと</title>
<description> SNSで大学院生の友人の日記を読んでいたら、「同世代の友人と話してみると想像以上にそれぞれ進路について悩んでいた」、といった話が書かれていました。そこについていたコメントにこんなものがあって印象的でした。悩むのはいいこと。俺も一昨年の今頃は相当悩んでた。でも悩んだ分だけ決めた進路に自信が持てている（大意）実感がこもっていて実に良い。さて、当地アメリカに住んでいて、社会のあり方として個人的にうらやまし
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<![CDATA[ SNSで大学院生の友人の日記を読んでいたら、「同世代の友人と話してみると想像以上にそれぞれ進路について悩んでいた」、といった話が書かれていました。そこについていたコメントにこんなものがあって印象的でした。<br /><blockquote>悩むのはいいこと。俺も一昨年の今頃は相当悩んでた。でも悩んだ分だけ決めた進路に自信が持てている（大意）</blockquote><br />実感がこもっていて実に良い。<br /><br />さて、当地アメリカに住んでいて、社会のあり方として個人的にうらやましいと思うことの一つが、進路の選択肢の多様さと、それをどんどん増やしていこうという雰囲気です。<br /><br />たとえば、私の専門である生物科学系を例にとると、こちらでは生物系を専攻した学部生の優秀な人たちは軒並みMedical School（医科大学院）に進学します。日米の法曹養成における法科大学院のように、医学教育が大学院から提供されるからです。また、生物系の優秀な人間の大半が医学を志すのは、世界中あらゆる国で同じことであり、アメリカでも例外ではないという話でもあります。また、アメリカで医者になると、平均年収が少なくとも二千万円ほどと言われ、高ステータスかつ高収入の職業でもあります。やりがいもあるでしょう。学生をひきつけるのは当然の話。<br /><br />ところがですね。ここアメリカにもある程度の割合で必ずいるんですよ、「研究」なんてものを志す人間が。「私はMed Schoolに行かずに研究をやりにきたんだ」という自負がものすごく強い。もちろんそこに至る過程で散々悩んだのだろうから、その上で決めた進路へのモチベーションが異様に高いのです。そしてアメリカにおける生物系博士課程の大学院というのはそういう人間の巣窟なのです。（＊）<br /><br />エキセントリックな人もたくさん見てきました。様々な意味をこめて、「この人は研究者になりたくてなったのではなく、研究者にしかなれなかった」というタイプの人。発生研究で有名なUCバークレーの<a href="http://www.the-scientist.com/2007/3/1/58/1/" target="_blank"><span style="color:#3300ff">Michael Levine教授</span></a>なんて典型例でしょうね。<br /><br />日本のように十八歳で決めるか、二十一、二歳で決めるかの違いでしかない、とも言えるけれど、二十歳前後のこの数年の年齢差はとても大きい。また、少なからず医学、生物学の世界の現場に出てから、改めて進路を問われるわけだから、選択の重みもまったく変わってきます。<br /><br />こういう選択肢にさらされて選んでいくわけだから、私の好みの言葉で言うと、自分の立ち居地への「覚悟」や「矜持」といったものを醸成しやすい環境であるように見えるのです。また、そこで何かを決めたからといって、その後の人生にすっかり見通しがつくわけでもない。皆、多かれ少なかれ変わり続ける。好みはあるでしょうが、ここはそういった文化の国です。<br /><br />ところで、小飼弾さんが速水健朗『自分探しが止まらない』という本の<a href="http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51003082.html" target="_blank"><span style="color:#3300ff">書評</span></a>でこんな言葉を引用していました。<br /><blockquote>自分探しは日本の若者だけではなく、先進国の若者たちを覆う病なのだ。</blockquote> <br />そうなんですよね。私なんて特に自分探しの権化のような二十代を送ってきましたし。<br /><br />この意味ではアメリカのあり方はとりわけ「自分探し君大量生産装置」でもあります。アメリカに生きているのがつらそうなアメリカ人にも何人かあって来ました。そりゃ一面ではつらいのは当然ですよ。「お前はどう生きていきたいんだ。何かを選んだとして、それは本当に望むことなのか。」ということをいちいち問われ続けるんだから。<br /><br />ただ私としては、自分探し人間を生み出すのはもはや現代の宿命と見据えて、その上でどのような社会を作っていくかを考えたい。十代、二十代の間くらいは散々悩ませればいい。その上で強靭な人生観を養う。ここに活路を見出すのは一手なのではないか。アメリカのあり方は、あくまでその一例として、なかなか高水準のものを作りつつあるように思います。<br /><br />-----------------<br /><br />（＊）<br /><br />以上の話は分かりやすくするために、単純化しすぎているきらいもあります。研究か臨床かという問いがすでにこちらではやや不毛なものです。<br /><br />生物系博士号（PhD）を取得した後、医学博士号（MD）を取りに新たに学び直すなんて珍しくありませんし、その逆も然り。いや、むしろどちらも追求したいという優秀かつ欲張りな学生もとても多いので、私の現在の大学院にもMD・PhDコースという八ヵ年の大学院課程も作られています。<br /><br />　→　参考：the Medical Scientist Training Program (MSTP) at the Vanderbilt University School of Medicineの<a href="http://bret.mc.vanderbilt.edu/mstp/" target="_blank" title="ウェブサイト"><span style="color:#3300ff">ウェブサイト</span></a><br /> ]]>
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<dc:subject>大学院生活</dc:subject>
<dc:date>2008-05-01T12:49:21+09:00</dc:date>
<dc:creator>cTak</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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